葉田甲太 ブログ。

医師 NPOあおぞら代表 5万人の命を守るタンザニア病院建設まで。

一般マスク、医療用マスク15万枚を今週、全国52施設に配布させて頂きます。

f:id:kotahada:20200611164129j:plain

 

よく国際協力をしていると、言われる。

 

「なぜ、日本じゃなくて、海外の人に支援するのですか?」

 

 

回答は、おそらくたくさんあるのかもしれない。

 

 

 

「もちろん日本も大変だけれど」、という枕詞をつけた後に

 

「世界は、きれいな水を飲めない人もいて、日本では救える病気で亡くなっている人がたくさんいるから。」
「国際協調が大事な時代で、日本のために、他国と良好な関係を築くため。」

国境なき医師団に憧れ、元々、国際協力をやりたかったから。」

 

 

f:id:kotahada:20200611164144j:plain

 


でも、質問をして下さった方の年齢に関わらず、言える回答がいつも、一つだけあります。

 

 

「目の前で苦しんでいる人が、たまたま海外の人だったんです。それが国内だったなら、僕は国内で活動していました。」

 

この発言を僕は、大学生の時からおそらく10年以上言い続けてきた。

 

自分自身も、日本の地域医療に、本当に微力ですが貢献したいと、医師として従事させて頂いた。

 

そして、新型コロナウイルスの蔓延で、まさに苦しんでいる目の前の方が、日本の方々になった。

医師として、離島で短期間ですが働いていた事があった。

救急患者さんが来られた時の、搬送先は石垣島だった。

急性喉頭蓋炎、閉塞性化膿性胆管炎、重度の肺炎、大腿骨頸部骨折、頭蓋内出血等、重症例の方がこられた時に、いつも石垣島に搬送し、先生方に対応して頂いた。

 

 

そして、新型コロナウイルスが流行しはじめた頃に、石垣島でも新型コロナウイルスの感染者がでたというニュースを見た。

 

www.ryoko-net.co.jp

 

f:id:kotahada:20200611170350j:plain

f:id:kotahada:20200611170403j:plain



嘘っぽく聞こえるかもしれないけれど、自分がお世話になった島民の方々の顔がうかんだ。

 

 

そして、島民の方々だけではなく、介護現場等を含めた日本の医療関係者の方々、妊婦さん、これまで地域医療でお世話になった方々がうかんだ。

 

 

 

「目の前で苦しんでいる人が、たまたま海外の人だったんです。それが国内だったなら、僕は国内で活動していました。」

f:id:kotahada:20200611170429j:plain

 


大小に関わらず、行動する時は今以外ないじゃないかと思い、なりふり構わず行動を起こした。

 

そして、色々な事があったけれど、今回の20万枚のマスクを「あのひとに」とどけるプロジェクトがスタートした。

 

奔走し、プロジェクトの大枠が決まってから、この想いをどうすれば、伝えられるか、広められるか、マスクをどのように配布すれば一番貢献できるか等の、実務的な内容は嶋岡先生をはじめとして、あおぞらのメンバーがにやって頂いた。

 

 

 

 

f:id:kotahada:20200611171032j:plain

f:id:kotahada:20200611171048j:plain

f:id:kotahada:20200611171055j:plain

 

f:id:kotahada:20200611171121j:plain

f:id:kotahada:20200611171128j:plain

f:id:kotahada:20200611171134j:plain

 

20万枚の一般マスク、医療用マスクを全国各地の52の施設・団体を通しての配布となりました。

【配布先一覧】
十勝いけだ地域医療センター(北海道)
札幌市産科婦人科医会(北海道)
苫小牧市民病院(北海道)
六ケ所村地域家庭医療センター(青森)
宮城県立こども病院(産科)(宮城)
医療法人 慈久会 谷病院(福島)
東京女子医大八千代医療センター(千葉)
医療法人健尚会 幕張本郷ナーサリー(千葉)
東京ベイ市川浦安医療センター(千葉)
神奈川県立こども医療センター 新生児科(神奈川)
在日ラオス人学生ネットワーク(神奈川)
横浜市立大学附属市民医療センター総合周産期母子医療センター(神奈川)
医療法人社団 星野会 つむぎの郷(栃木)
NPO星野 つぼみキンダーガーテン(栃木)
さいたま市立病院(埼玉)
賛育会病院(東京)
練馬光が丘病院(東京)
東京慈恵会医科大学救急医学講座(東京)
多摩総合医療センター(東京)
東京女子医科大学総合母子医療センター新生児医学科(東京)
聖隷浜松病院 総合周産期母子医療センター(静岡)
順天堂大学医学部附属静岡病院(静岡)
市立恵那病院(岐阜)
社会福祉法人 いぶき福祉会(岐阜)
岐阜県総合医療センター(岐阜)
南生協病院(愛知)
豊橋市民病院・豊橋市消防本部(愛知)
社会福祉法人 聖霊会 聖霊病院(愛知)
医療法人三九会 三九朗病院(愛知)
ナーシングホーム 美空あま(愛知)
志摩市民病院(三重)
尾鷲総合病院(三重)
発達クリニック ぱすてる 小児科(新潟)
大阪大学医学部附属病院(大阪)
淀川キリスト教病院(大阪)
御所南リハビリテーションクリニックと関連施設(京都)
社会福祉法人 特別養護老人ホーム 京都八勝館(京都)
ニューワンズ株式会社(滋賀)
島根大学附属病院(島根)
グループホーム暖簾(香川)
株式会社 おかげ(香川)
特別養護老人ホーム 玉藻荘(香川)
サービス付き高齢者住宅 瀬戸雅(香川)
NPO法人 にこり(福岡)
社会福祉法人 もやい聖友会(福岡)
特別養護老人ホーム サポートセンター門司(福岡)
社会福祉法人 援助会 聖ヨゼフの園(福岡)
産業医科大学病院(福岡)
九州病院(福岡)
八幡厚生病院(福岡)
川原尚行(北九州市保健所 新型コロナウイルス感染症対策専門官)
独立行政法人国立病院機構 佐賀病院(佐賀)
(株)古閑グリーンプラン(熊本)
デイサービス美里(沖縄)
与那国町診療所(沖縄)

 

f:id:kotahada:20200611171141j:plain

人を幸せにするのは、僕なんかでは難しい。

 

でも、人の不幸を減らす事には貢献できるかもしれない。

 

 

私はとっても幸せです、みたいな人には、医療の出番は、ほとんどないかもしれない。

 

でも、人が苦しんでいる時、泣いている時、困っている時に、医療はあるのだと思う。

 

だからこそ、みんな頑張っているだと思う。

 

若輩者なのに、大それたことを書いてしまった。

 

苦しんでいる人がいるからこそ、頑張っているからこそ、自分ができる事で、貢献したい。

 

なんだか、少し悔しい気もするけれど、これが今の限界に近いです。

 

自分なんか、行動しても何も変わらない。

その言葉は、行動してから、言いたい。

後悔しない様に、やりきりたいと思う。

 

 
 

第二波に襲われた北九州にも寄付させて頂きました。

 

f:id:kotahada:20200611171116j:plain

 

ご協力頂きました、すべての皆様ありがとうございます。

 

 

f:id:kotahada:20200611174047j:plain

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

f:id:kotahada:20191119201409j:plain

 

 

向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

f:id:kotahada:20191205233621j:plain

 

 

映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。

 

f:id:kotahada:20200511113112j:plain

 (初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)

 

 

 


NPO法人あおぞら

npoaozora.org

ホームページ更新いたしました。カンボジアラオスタンザニアで母子の命を守るため、マンスリーサポーター募集中です。

 

 

 

 

f:id:kotahada:20200509135914j:plain