葉田甲太 ブログ。

医師 NPOあおぞら代表 5万人の命を守るタンザニア病院建設まで。

未来は今さ。   2018年2月9~10日

 

 

第五章 笑顔の開院式へ

 

 

 

 

 

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2014年2月に赤ちゃんを亡くしたお母さんに出会い、そこから、何かできないかと、探し回ったら、四年も経っていた。

 

 

 

四年の間で、スーダンの川原先生に出会った。長崎での日々があった。ワールドビジョンと出会った。離島の島民との出会いがあった。NPOを立ち上げ、近藤と出会った。小児科医の嶋岡先生と出会った。西南ロータリークラブの講演会に読んで頂き、有志の方から100万を超える寄付を頂き、クラウドファンディングで500万円近くの寄付も頂いた。

 

 

はじめは、ずっと一人だった。それでも、RPGゲームの様に、これをしたいと、言い続けていれば、何度も跳ね返されながら、だんだんと確かに仲間が増えていった。

 

 

病院建設の開院式に向かうため、羽田空港で、嶋岡と待ち合わせした。もう、ひとりで行かなくていいんだなぁ。それだけでも、なんだか嬉しかった。

 

 

 

 

嶋岡先生には、開院式でギターを弾いて歌おうと言っていたのに、結局直前の準備で、トラベルギターも練習も忘れてきた有様で、笑いながらお叱りを受けた。

 

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何回も反復した様に、羽田からバンコクで乗り換え、カンボジアシェムリアップに入った。

 

 

 

夕方にシェムリアップに到着すると、クラウフドファンディングの支援者15人がいらっしゃった。与那国で出会った中学生(カンボジア訪問時には高校生1年生)、カンボジ

 

 



アに定期的に支援している建設会社社長、自分を変えたいと飛び込んできてくれた女子大学生の方、救急医の先生、自費出版でお世話になった方、後輩の医師二人、事務局長の近藤などとてもバラエティに富んでいた。

 

 

少しでもカンボジアに来てもらい、頂いた寄付がどうなったか見ていただこうと、リターンとして開院式に参加できる事としていた。

 

 


空港で合流し、大型バスの中で、みんなそれぞれに自己紹介をし合って、この日は夜も遅かったので、早々に皆就寝した。

 

 

次の日、午前4時ごろに起きて、建設したサンブール保健センターの近くにある世界遺産プレアビヒア遺跡を見に行く事になった。

 

 

 

 

 

 

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プレアビヒア寺院は、クメール人によって9世紀に建設されたヒンズー教寺院だ。天空の遺跡とも言われ、移籍を見るためには、決められたガイドと車で、山を20分ほど駆け上がる。アンコールワットについで、2008年にカンボジアでは二例目に世界遺産登録され、遺跡から眺める景色は雄大そのものだった。

 

 

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今回の開院式に同行して頂いた、16人と一緒にレンタカーをして山を登り、1時間かけてプレアビヒア遺跡を、通訳のブティさんと遺跡専属のガイドの、なんとも手厚い二人体制で観光した。

 

 

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標高500mほどの山にある遺跡から、壮大な景色が見えた。

 

 

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カンボジアのどこまでも続く緑豊かな平野を眺めながら、後ろを見ると

横には与那国島で出会った、今はもう高校生1年生になったミクさんがいた。
新生児蘇生法を教えてくださる小児科の嶋岡先生や後輩の医師がいた。NPOあおぞらの事務局を運営してくれている近藤がいた。

 

 

今回の病院建設にご支援して頂き一緒に開院式に参加された方々の中で、今は現役を引退していた看護師さんがいらっしゃった。カンボジアでの開院式の後に、助産師になると大学に通いはじめた方がいた。

 

 


やりたい事にチャンレジしますと、オーロラを見に行きますと言っていた女子大学生がいた。

 

 

 

そんな協力して頂いた方をみながら、自分の行動が、言動が嘘にならない様に、これからも真摯に続けられる様に願った。

 

 

不思議なもので、人に影響を与えよう!なんて少しでも、思っていると全く伝わらない。自分のやっている事に、ただ目標に向かって、ガムシャラに向かって突き進んでいる時だけに、いつも誰かが何かを感じてくれた。

 

 

人は結果で判断する。それでも、結果がでていない時に、信じてくれる人が、数パーセントいる。

 

 

鼻で笑う人もいる、ネタっぽくいじってくる人もいる。

 

 

そんな時は、いつも、信じてくれた人が、「もう少し頑張ろう。」と背中を押してくれた。

 

 

自分自身にとって「結果」は大切だけれど、そんな結果がでるまでの課程や出会いが、何より貴重だった。

 

 

 

カンボジアの病院建設プロジェクトは、その人たちが作ってくれたんだと今でも思う。

 

 

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