葉田甲太 ブログ。

医師 NPOあおぞら代表 5万人の命を守るタンザニア病院建設まで。

虹をみたかい。 2018年1月30日

 

 

 

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クラウドファンディング公開までの準備の日々は、地獄だったけれど、対照的に公開してからは、驚きと感謝と嬉しさがたくさんあった。

 

 

 

やれる事はやりきったが、公開して誰も寄付をして下さらなかったら、あまりに惨めなので自分で1万円寄付して、体裁を少しでも整えようと真剣に考えていたほど、心配していた。

 

 

 

現実は、自分の予想に反して、3日で150万円の寄付を結果的に集める事ができた。そして、一つ一つ頂いた応援コメントも嬉しくて嘘でなく泣いた。一番頂いたメッセージの中で驚いたのは、「こういった活動に参加できて、寄付できて嬉しかったです。ありがとう。」と逆に感謝された事だった。

 

 

 

学生時代にゴミ拾いのバイトや、gapの店員のバイトをしていた。880円を稼ぐのはとても、大変な事だった。だからこそ、どれだけの思いや苦労の元に、稼いたお金を頂いているのかと想像すると、本当にありがたかった。学生の方でも寄付できる様に、その方の思いも届けようと、最低金額も1000円まで引き下げた。

 

 

 

 

与那国島の先生や看護師さん、新生児科医の先生、今までお世話になった色々な方、「僕たちは世界を変えることができない」を読んで下さった方等から、ご寄付を頂いた。葉田さんを信用しているからと、プロジェクトページを全く見ないで、寄付してくれた後輩もいた。

 

 

最終的には300人、500万円近くの寄付を頂いた。

 

 

色々な思いを持って、大変な思いをして稼いだお金を寄付してもらっている訳で、コメントには一つ一つ、その人自身に向けて、夜中までかかりながら、心を込めて書いた。

 

 

 

セカンドゴールを達成した時には、診療中だった。与那国島で2歳の肘内症の患者さんが来られて、整復した後だった。

 

 

 

カルテを書いて、クラウドファンディング のページをみると、セカンドゴールを達成していた。

 

 

 

赤ちゃんを亡くして、泣いていたお母さんと出会って4年がたっていた。

 

 

いいニュースを、聞くまでに四年もかかってしまった。僕以外なら、もっと大規模で、早く実現できたかもしれない。でも、ようやく、ここまで来れた。

 

 

赤ちゃんの命を救って、お母さんの涙を止めるチャンスを得る事ができた。

 

 

セカンドゴールを達成した日、与那国島の祖納の夕日に虹がでていた。なんだか、こう書くと嘘っぽいけれど、稚拙な表現だけれど、本当に本当に綺麗だった。

 


ただただ単純に、こんな感じで、生きていけたら、自分は幸せだろうなんだろなと思った。

 

 


映画化の後、僕は人生を見失った。いい年をして、とても格好悪いけれど、自分にとって何が大切か分からなくなった。

 

 

 

時間はかかったけれど、日本や海外で、色々な方々にとてもたくさんの事を教えて頂き、そんな方々のおかげで、ようやくここまで来れた。

 

 

 

どれだけ時間がかかっても、今を変えて、それを積み重ねられば、未来を変えられるかもしれない。

 

 

未来を変えられたら、忘れたい様な過去も、あんな事があったから今がある、と過去も変えられる。

 

 

虹を見ながら、今この瞬間をやりきる事が、未来と過去の自分を幸せにしてくれる様な気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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クラウドファンディング ご報告】

カンボジアの僻地に病院を建設し、8000人の命を守りたい!!
実施期間:2017年12月15日〜2018年1月26日 (41日)

https://readyfor.jp/projects/npoaozora

【支援について】
支援者数     290名 *1
支援総額  4,837,000円
手数料    920,473円
手数料内訳 888,073円 システム利用手数料 (17.0%+消費税)
32,400円 支援金早期入金サービスオプション料金(¥30,000+消費税)
入金額 3,916,527円

*1表示されている人数は303名ですが、複数回支援してくださった方がいるため、重複を除くと290名です。

 

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第4章 まとめ

 


・1990年から2015年にかけて、世界の妊産婦死亡率は約44%低下したが、毎日約830人の女性が、妊娠と出産に関係する予防可能な原因で命を落としている。

 

 

・妊産婦死亡の99%は、途上国で起こっている。

 

 

・母親が亡くなると、5歳未満にその子供も半数亡くなる。

 

 

・出産時に、適切な処置があれば、100人中9人の赤ちゃんの命を救える。

 

 

・何かを始める時、まずは手伝ってくれる一人を見つける。その人は、とんでもない勇気をくれる。

 

 

・自分より、まず人のメリットを考えて、行動する。

 

 

・覚悟を決めて行動しボロボロになった時だけ、救世主が現れる。

 

 

・一人でやろうとせずに、誰かと一緒に行動すれば、大きな目標も達成できる。

 

 

・やっぱり物事がうまくいくまで、5年ぐらいは最低かかった。

 


・どんな状況にあっても、今なら自分が変えられる。どれだけ時間がかかったとしても今を積み重ねられれば、未来を変えられる。

 

 

・人のためだけに、行動すると、長く続かなかった。自分のためだけに行動すると、大きな困難が来た時に乗り越えらえれなかった。自分と人のために、行動した時だけ、やりたい事をなんとか達成できた。

 

 

 

 

 

 

 

 


NPO法人あおぞら

npoaozora.org

 

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①最新の年次報告書、活動報告会にご参加頂けます。
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④あおぞらの活動に合わせて、カンボジアのGRAPHIS小中学校、サンブール保健センターを現地で見学いただく事ができます!

 

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