国際協力に興味がある学生さんが読むべき本 BEST5
国際協力でおススメ本を教えてください。と学生さんからメールがきた。
たしかに、近くに実際に行動している人は少ないし、まず本から色々な話を知れるのはとても良い事だと思う。
少しでも参考になればと、医療系、非医療系で、おすすめの本を書いてみたいと思う。
第五位:「国際協力」をやってみませんか?: 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも
単行本 – 2012/4/11
山本 敏晴 (著)
浅く広く、これを読んでおけばとりあえず、国際協力の概要はつかめる。
山本先生が一番活動されている時に、僕は学生で、会いにいった。
「葉田くん、君の本は誤字脱字が多すぎるよ。」
自費出版の「僕たちは世界を変えることができない」をちゃんと読んでくれてアドバイスしてくれたのがとても嬉しかった。
最近、残念ながら活動されている事を聞かない、やられていたNPOもなくなってしまった様だ。
山本先生、元気にされているだろうか。また先生の本が読みたい。
山本先生の本は全部読んでも、損は全くないです。
第四位:裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記
山口絵理子
この本が国際協力なのかは(そもそも僕は国際協力って言葉が苦手だ)、さておき、自己啓発本としても、本当に感動する。
学生の時に、僕はこれをベットで読んで、夜中意味も分からず
立ち上がった。
「自分も何かしなきゃ!」と思わせてくれる、本当に良い本です。
行動する事の大切さを、山口さんの人生を通して教えてくれる本です。
第3位:国家救援医 私は破綻国家の医師になった (角川書店単行本) Kindle版
國井 修 (著)
あえて、分かりやすくいうと、失礼を承知で言わせて頂くと、國井先生はぶっ飛んでいる。
学生時代に単身紛争地帯に乗り込んだり、自治医大の義務年限を国立国際医療センターですごしたり、ロケットランチャーが飛び交う中を移動したり。
世の中を変える時、情熱を國井先生は、外の世界と統合させて、緩やかに変えていく。
行政機関に興味がある方は是非読んでみてください。
自分なんてまだまだと、木っ端みじんにやられ、そこから頑張ろうと思えます。
第2位:FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 (日本語) 単行本 – 2019/1/11
例えば、ビタミンB1不足による脚気で亡くなった赤ちゃんがいるとしたら。
それは、赤ちゃんが亡くなってかわいそう!という発想も大事だけれど
やっぱり、事実を把握しながら、サステナブルな実現可能性のある方法で、改善をしていく必要がある。
どうしても、国際協力はイメージが先行しやすい。
おおよそ20年で、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ等が進み、5歳未満の死亡率は半分になった。
僕を含めた一般社会がイメージと一緒に、ファクトもチェックできる様になれば、NPOや会社のCSR、行政機関を健全に判断できる。
人に貢献するというのは、情熱も大事だけれど、事実をチェックしながら変えていける力も、もちろん大切だ。
一つのデータを妄信するのも危険だし、データを吟味する必要があるけれど、まずはイメージだけではなく、国際協力において事実をチェックする事の重要性を教えてくれるとてもいい本です。
第一位:天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い (日本語) 単行本 – 2013/10/24
もはや、説明等いらないのかもしれない。
NPOが唯一、世界を、社会を変える方法があるとしたら
目の前の方にしっかりと貢献し、アドボカシーを行い、社会やメディアや政治に影響を与える事だ。
そういう意味では、中村先生は、世界を変えた。
一人の人間として、たくさんの人の心に種をまき、きっと世界中に影響を与えた。
亡くなった事をまた思い出した。
命をかけた先生がいる一方で、自分は何をしているのだろう。
まだまだできる事があるんじゃないだろうか?
そんな事を問いかけてくれる本です。
なんだか、結局医療系の本が多くて申し訳ない。
本を読んで前もって知識をつけて、あらかじめ失敗を防ごう。
そして、いざ実際に活動をしてみると、現地とうまくいかなかったり、キャリアで悩んだり、団体運営でこまったり、落ち込む事も多い。
そんな時、また心が折れそうになった時は、偉人たちのパワーをもらおう。
本を書いて下さって、どうもありがとうございます。
まとめ:まだまだ、頑張れる事がある。
そして、適切に行動すれば自分にも、きっとできる事がある。
向井理さん推薦!
~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~
映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。
僕たちはヒーローになれなかった。
けれど
みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。
NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。
(初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)