1000万円を超えたクラウドファンディングと、タンザニア病院建設と、報告会。
小学校1年生ぐらいの時に、国境なき医師団の活動をみて、漠然とアフリカの方に、医療の届きずらい地域に、医療を届けたいとそれ以来、20年以上心のどこかで思ってきた。
29歳の時に、カンボジアでの出会いがあって、母子のために何かできないかと探していた。
そこから、5年以上がたった。
あの時の僕は何もなかった。一臨床医で、NPOすら立ち上げていなかったけれど
「5年以内にアフリカの僻地に病院を建てて、継続的に支援を行う」
29歳の時に、ノートに夢を書いた。
ワールドビジョンさんをはじめ、色々な方にお世話になった。
クラウドファンディングでは1300万円弱の支援を頂いた。1000万集まらなかったら、NPOを解散しようと思っていた。背水の陣でのぞんた。
レディーフォーの方がいうには、1000万円以上のクラウドファンディングは1%もないらしい。たしかに1000万以上は大学病院や有名人などが多かった。
たまに聞かれる。
「どうやったら、クラウドファンディングを成功させられますか?」
でも、僕は当たり前の事としかやっていない。
①本文を三か月ぐらいかけて、何度も推敲して書いた。
②寄付して下さった方が、喜んでもらえる様なリターンを考えた。
③コメントを一件一件気持ちを込めて返す。
④進捗で、思いを書く。
当たり前な事しかやっていない。ほとんど、インフルエンサーにも頼っていない。
それは自分が嫌だからだ、普段それほど仲良くないのなら、こんな時だけ、「コメントをください!」なんていったら、その人を利用しているみたいで、悪いなと思うから。
「ただただ、命を救いたい。自分のすべてをかけてでも達成したい。」
僕がやった事は、そのすべてを、プロジェクトページとリターンに込めた。
そして、そのプロジェクトをつくるまで、今思えば小学生に憧れてから、20年以上、実際に行動してから5年はかかっている。
タンザニアに何回もいって、何回も行政と話をして、準備をして、動いて、すべての事を調整して、後はお金だけという状況やプロジェクトを整えて、お返しができる様に準備して、思いをつめこんで文章を書く。
それはもう、インフルエンサーとか、アクセス数とか、そういうのも大事なんだろうけど、そのテクニカルな事よりも深いところにはあるのは、きっと「執念」だ。
プロジェクトもクラウドファンディングも、なぜ上手くいったのか?と聞かれたら
安直なテクニック等は知らない、あえていえば、絶対にこれから生まれてくる命を救う、という「執念」だ。
そんな事いうのは、恥ずかしいので、普段は言えないけれど。
自分と誰かのために、絶対やるんだという気持ちでのぞみ、方法論を一つ一つ学ぶ事。応援してくださる方に真摯に対応する事。
クラウドファンディングは全然近道なく、一つ一つ、一歩一歩ゆっくりみんなで歩いた。
リターンの報告書もなんだか、すごい量になってしまった。
クウェディボマ公立保健センターですが、タンザニアの首相も病院を訪れ4月上旬に保健省の登録がすみ、独立した保健センターとして開院しています。
現在は一部の施設が不足していることから、一部の保健サービス(マラリアの血液検査など)が提供され、毎日50名ほどが利用しています。
2020年7月に政府の追加資金が拠出され、必要施設の建設が終了次第、本事業で計画・目指していた保健サービス(産前・出産・産後検診や予防接種、5歳未満児の成長測定)が提供される見込みです。
タンザニア病院建設でご寄付頂いた方への報告会ですが、国内外での新型コロナウイルス(COVID-19)への感染が拡大する状況を鑑みて、恐縮ながら、オンラインにて開催させていただくこととしました。
日時:6/14(日) 14時-16時
場所:オンライン(Zoom使用予定)
皆さまに良い報告ができる様に、また準備します。
タンザニア病院建設プロジェクトにご協力頂いた方々、本当にありがとうございました。
現地での開院式の様子。
まとめ:時間がかかるけど、夢は時々叶う。
向井理さん推薦!
~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~
映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。
僕たちはヒーローになれなかった。
けれど
みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。
NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。
(初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)