新型コロナと、20万枚のマスクを届ける事と、行動する事。
第一弾として、サージカルマスクを洗いながら、中にインナーガーゼを入れ1週間使用していた京都の病院に、医療用マスクを寄付させて頂きました。
東京の大病院は、ある程度マスクが充足している様な印象はあるものの、マスク配布の不均衡が激しい。
一週間マスクを使う、N95マスクを再利用しなければいけない状況は、普段じゃまず考えられない。
https://www.mhlw.go.jp/content/000621007.pdf
布マスクは医療用マスクと比較して、インフルエンザに13倍程度感染しやすいとの報告があった様に、医療現場では、当たり前だけれど、医療様のマスクが必要です。
https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/5/4/e006577.full.pdf
マスクの流通は良くなったとはいえ、まだまだ手に入らない方がいる。 マスクが手に入らず不安に思っている方々がいる。 僕たちのようなNPOの使命はそのような方々にマスクをとどけること 行政の手のとどかないところにマスクを届けることにあると感じています。
だからこそ、支援が届いていない病院に、直接僕たちが、「あの人」に寄付させて頂きます。
でも、もしかしたら、20万枚といえど、政府や大きな機関の支援には比べたら、少ない数字かもしれない。
それはきっと、僕は東日本大震災の時に、何もできなかった事が大きいのかもしれない。
東日本大震災の時に、僕は初期研修医となり、日本が大変な時に、自分の事で精一杯だった。
今後何かあった時には、必ず行動すると決めていた。自己満足なんだろうけど、なんだか後悔している気持ちがずっとあった。
そして、なんといか、これは今まで尊敬している先輩の医師をたくさん見させてもらったからだ。
NICUでほぼ毎日病院にいて、本当にすべての方に真摯に向き合う新生児科医の先生がいた。(その後、大学病院の教授になられた。)
地域で、離島で、なんというか、自分の生活を全て医療に捧げている先生方がいる。
救急で、命を救うために今日も必死で向きあっている先生方がいる。l
僕が尊敬しているその先生方は、全員、患者さんの味方だった。
そして、患者さんが苦しい時にこそ、動き、命を、健康を支えていた。
私見だけれど、幸せいっぱいな方には、医療はあまり役にたたない。
困っている、苦しんでいる患者さんのために、医療は、きっと医療者もいる。
そう考えると、行動する事は、ごく自然の事だ。別に褒められたいとか、そういう訳じゃなく、尊敬する先輩方が今までずっと、されてきた事だ。
恰好悪くても、動く、
行動する。
前へ前へ前へ。
結果は選べないけれど、行動は、「やるか、やらないか」だけは自分が選択できる。
「前へ前へ前へ」という税所篤快くんの本がある。
https://www.amazon.co.jp/前へ-―-足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。-―/dp/4863240376
「僕たちは世界を変えることができない」もそうだけれど、正直にいうと、20代の後半に、僕はこの種類の本が、ちょっと苦手になった。
行動も大事だけれど、知識も経験も大事でしょ。と若干ななめに構えた時期が、正直あった。
知識も経験も大事だ。
でも、どんな年齢になっても、誰かのために、行動を起こす事、その本質は、医者だろうか、学生だろうが、変わらない。
専門的な知識はつくだろうけど、大切な気持ちは年をとっても変わらない。
苦しいからこそ、前へ、前へ。
しんどいから、時々、上を向こう
むりやりでもいいから、笑おう。
皆がしんどいからこそ、動く。行動を選択する。
いつか、この時期も必ず終わる。
色々大変だけれど、適切に時に科学に基づき行動すれば、きっと笑顔がみれる。
このプロジェクトはマスクを寄付するだけではなく、医療者の仲間を応援する気持ちを、患者さんの不安を軽減したい。
色々あるけれど、やっぱり、頑張ろうと思う。
5~6月に色々なところに寄贈させて頂きます。また報告しますね。
ご寄付頂いた方、本当にありがとうございます。
先は長いけれど、できる事を、今を、今日を全力でやりきりたい。
まとめ:行動は自分が選択できる。