葉田甲太 ブログ。

医師 NPOあおぞら代表 5万人の命を守るタンザニア病院建設まで。

絶望の数。  2017年6月3日

 

 

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視察を終え、NPOワールドビジョン協力の元、サンブール保健センター建設がスタートした。400万の寄付金を集め病院を建設し、現地の医療従事者の方に医学教育をすれば、理論的には命を救う事ができる。

 

 

建設後、医療教育を継続していく事、今後もGRAPHIS小学校に対しても衛生教育など保健的な活動を続けていく上でも、NPOを作る事とした。

 

NPOのつくり方なんて、皆目検討がつかない。そして、自分は事務作業が苦手だった事から、誰かと一緒にやって頂ける人を探す必要があった。

 

 

日本に戻り、誰かいないか考えていると、一人だけ近藤翼という人間が思い立った。

 

 

10年ほど前に、彼がスタッフをしていたイベントに呼ばれ知り合い、それ以来友人として長くつきあっていた。

 

 

年齢は当時30歳で、彼自身もNPOの経験、京都市役所でのソーシャルビジネス支援の経験もあった。

 

 

日本に帰国後、思い立って、電話をかけた。

 

 

「今度、赤ちゃんとお母さんの命を守るためにカンボジアに病院を建てるんだけど、そして、そんな活動をこれからも続けようと思っていて、NPOを作りたいから、力を貸してくれない?」

 

 

そんな目的を伝えた後、彼に具体的な計画と、ビジョンを語った。流石に彼の人生を考えると無給という訳にはいかないので、給料といった形で年々ちょっとずつ増やしていく事した。その代わり、自分は一切給料を受け取らずに、彼にまわす事とした。

 

 

何かを一緒にやってもらうなら、その人にメリットとビジョンを提供しなければ、長く続かない。

 

 

 

「分かった。甲太(彼は僕を下の名前で呼ぶ)と一緒にやるよ。」と、以前からちょくちょく話していたのもあり、ほぼ即答でOKをだしてくれた。

 

 

 

事務局長として、NPOを設立し、サンブール保健センター建設に邁進する事となった。

事務的な事柄、NPOの運営面でのサポート、僕の暴走気味なところを抑える役割、たくさん彼は仕事をしてくれた。





何かをはじめる時、絶望する様状況が最低3回はあった。



僕たちは世界を変えることができない、を書いた時に、大手出版から話が来て2年間書いた原稿はボツになり、出版がなくなった。自費出版でようやく3000部印刷したら、本屋さんに置いてくれるところが、ほとんどなかった。おいてくれても、売れないからと、何度も書店員さんに怒られた。


今回のカンボジア病院建設もそうだった。何回もやめようかなと思った。

 


そして、仲間の大切さに気づくのは、いつも自分がそんな困難にぶつかった時だった。
何かを始めれば、何回もその困難はやってくる。それを超える秘訣は、みんなで何かをやる事じゃないだろうか。

 

 

物事がうまくいけば、オセロの様に今まで黒が、すべて白に変わる。結果がでれば説得力が増し、たくさんの人が集まってくれる。調子が悪くなれば、人は離れていく。

 

 

結果がでてから、手伝ってくれた方はもちろん有難いけれど、結果がでない時に、いつもそばで支えてくれて、失敗を一緒に乗り越えられた仲間に対する恩はずっと忘れられなかった。

 

 

絶望した時は、その数を数えるのもいいのかもしれない。

 

 

その絶望の数は、成功した時には、全部超えられた数になるだろうから。

 

 

 

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npoaozora.org

 

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