葉田甲太 ブログ。

医師 NPOあおぞら代表 5万人の命を守るタンザニア病院建設まで。

国際協力に興味がある学生さんが読むべき本 BEST5

国際協力でおススメ本を教えてください。と学生さんからメールがきた。

 

たしかに、近くに実際に行動している人は少ないし、まず本から色々な話を知れるのはとても良い事だと思う。 

 

少しでも参考になればと、医療系、非医療系で、おすすめの本を書いてみたいと思う。

 

 

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第五位:「国際協力」をやってみませんか?: 仕事として、ボランティアで、普段の生活でも
単行本 – 2012/4/11
山本 敏晴 (著)

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浅く広く、これを読んでおけばとりあえず、国際協力の概要はつかめる。

山本先生が一番活動されている時に、僕は学生で、会いにいった。

 

「葉田くん、君の本は誤字脱字が多すぎるよ。」

 

自費出版の「僕たちは世界を変えることができない」をちゃんと読んでくれてアドバイスしてくれたのがとても嬉しかった。

 

最近、残念ながら活動されている事を聞かない、やられていたNPOもなくなってしまった様だ。

 

山本先生、元気にされているだろうか。また先生の本が読みたい。

 

山本先生の本は全部読んでも、損は全くないです。

 

 

第四位:裸でも生きる 25歳女性起業家の号泣戦記 
山口絵理子 

 

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この本が国際協力なのかは(そもそも僕は国際協力って言葉が苦手だ)、さておき、自己啓発本としても、本当に感動する。

学生の時に、僕はこれをベットで読んで、夜中意味も分からず

立ち上がった。

 

 

「自分も何かしなきゃ!」と思わせてくれる、本当に良い本です。

 

行動する事の大切さを、山口さんの人生を通して教えてくれる本です。

 

 

第3位:国家救援医 私は破綻国家の医師になった (角川書店単行本) Kindle
國井 修 (著) 

 

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www.amazon.co.jp

 

 

あえて、分かりやすくいうと、失礼を承知で言わせて頂くと、國井先生はぶっ飛んでいる。

学生時代に単身紛争地帯に乗り込んだり、自治医大の義務年限を国立国際医療センターですごしたり、ロケットランチャーが飛び交う中を移動したり。

 

世の中を変える時、情熱を國井先生は、外の世界と統合させて、緩やかに変えていく。

 

行政機関に興味がある方は是非読んでみてください。

 

自分なんてまだまだと、木っ端みじんにやられ、そこから頑張ろうと思えます。

 

 


第2位:FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣 (日本語) 単行本 – 2019/1/11 

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例えば、ビタミンB1不足による脚気で亡くなった赤ちゃんがいるとしたら。

それは、赤ちゃんが亡くなってかわいそう!という発想も大事だけれど

やっぱり、事実を把握しながら、サステナブルな実現可能性のある方法で、改善をしていく必要がある。

 

どうしても、国際協力はイメージが先行しやすい。

 

おおよそ20年で、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ等が進み、5歳未満の死亡率は半分になった。

 

僕を含めた一般社会がイメージと一緒に、ファクトもチェックできる様になれば、NPOや会社のCSR、行政機関を健全に判断できる。

 

人に貢献するというのは、情熱も大事だけれど、事実をチェックしながら変えていける力も、もちろん大切だ。

 

 

 

一つのデータを妄信するのも危険だし、データを吟味する必要があるけれど、まずはイメージだけではなく、国際協力において事実をチェックする事の重要性を教えてくれるとてもいい本です。

 

 

第一位:天、共に在り アフガニスタン三十年の闘い (日本語) 単行本 – 2013/10/24 

中村哲

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もはや、説明等いらないのかもしれない。

NPOが唯一、世界を、社会を変える方法があるとしたら

目の前の方にしっかりと貢献し、アドボカシーを行い、社会やメディアや政治に影響を与える事だ。

 

そういう意味では、中村先生は、世界を変えた。

一人の人間として、たくさんの人の心に種をまき、きっと世界中に影響を与えた。

 

亡くなった事をまた思い出した。

命をかけた先生がいる一方で、自分は何をしているのだろう。

まだまだできる事があるんじゃないだろうか?

そんな事を問いかけてくれる本です。

 

 

 

 

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なんだか、結局医療系の本が多くて申し訳ない。

 

本を読んで前もって知識をつけて、あらかじめ失敗を防ごう。

 

そして、いざ実際に活動をしてみると、現地とうまくいかなかったり、キャリアで悩んだり、団体運営でこまったり、落ち込む事も多い。

そんな時、また心が折れそうになった時は、偉人たちのパワーをもらおう。

 

 

本を書いて下さって、どうもありがとうございます。

 

 

 

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まとめ:まだまだ、頑張れる事がある。

    そして、適切に行動すれば自分にも、きっとできる事がある。

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。

 

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 (初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)

 

 

総合診療医  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

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具体的な国際協力のキャリアのすすめかたと学生時代にやるべき事(医師編)

 

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「国際協力に興味あるんですけど、何から始めたらいいか分かりません。」

 

と言われる事がある。

 

思えば大学生1年生の時、僕もそうだった。

 

アフガニスタンで活動されていた中村哲先生以外ほとんど、知らなかった。

 

 

医大生で国際協力に興味がある人は多い。1学年(100人)に2~3人はいるんじゃないかと思う。

 

 

でも、実際に卒業してから続けている先生はおそらく、数千人に1人ぐらいだと思う。(完全に肌感覚)

 

 

 

新著でも書いたけれど、僕は4年前人生に迷いすぎて、長崎大学大学院熱帯医学講座を受講した時に、医療系の国際協力をされている先生方のキャリアを100人程度調べ上げた。

 

 

そこには、パターンと法則性があったので、ご紹介したい。何も分かっていなかった大学1年生の僕みたいな人に読んで欲しい。

 

 

ちなみに長崎大学大学院熱帯医学講座はめちゃくちゃお勧めです。教室に座っているだけで、有名な先生が何人も来てくれるし、その先生と直接話す事ができる。勉強した内容より、その経験や同期と切磋琢磨した事が何より貴重だった。

 

 

そして以下は完全に私見です。エビデンスも何もありません。

 

1、行政機関でキャリアを積むパターン

 

例えば例として、

 

 

医学部卒業→初期研修医→(後期研修医)→(専門医取得)→公衆衛生学(MPH)修士をとる、ロンドン、ジョンホプキンス、ハーバードが多い。→JPOを利用して国連で2年間働く→国立国際医療センター国際医療局で働く→etc

 

 

が王道パターンだ。

 

 

まず初期研修医はほぼ全員修了されている。後期研修は修了して専門医を取得している先生も多いけれど、中にはされていない先生もいる。

行政機関で働く場合は、公衆衛生の修士か博士を取得されてから働くが、その後の就職の事もあってか、ロンドン、ジョンホプキンス、ハーバードの大学院が多い。

 

日本の税金をつかわせてもらって、国連で2年間働けるJPOという仕組みがある。

35歳以下、修士、英語が話せれば応募できる。国連に直接応募するよりは、受かりやすい。

www.mofa-irc.go.jp

国立国際医療センター国際医療局で一度働かれた経験のある先生が多い。

 

 

つまり、

 

医学部卒業→初期研修医→(後期研修医)→(専門医取得)→公衆衛生学(MPH)修士をとる、ロンドン、ジョンホプキンス、ハーバードが多い。→JPOを利用して国連で2年間働く→国立国際医療センター国際医療局で働く

 

ここまでは大体40歳ぐらいまで同じだ。そこから、それぞれの先生の生き方になってくる。

 

 

著明な先生方

 

尾身茂先生

https://www.jichi.ac.jp/exam/medicine/message/omi.html

喜多悦子先生

会長プロフィール | 会長ブログ | 公益財団法人笹川保健財団Webサイト

國井修先生

www.osamukunii.com

business.nikkei.com

 

このパターンのメリット

 

①普通に暮らす事ができるお金はもらえる

②一部危険な仕事はあるが、基本的に安全

③国のガイドライン策定に関わったり大きな仕事ができる

 

 

このパターンのデメリット

①ほぼ臨床医としての仕事はなくなる

②政治的なゴタゴタにも巻き込まれる。

③キャリア争いに勝ち残っていく強さが必要。

 

※外務省から出向するパターンもありますが、一部なので省きました。すみません。

 

2、医者として紛争地等で活動する。

 

 

世間的には中村哲先生等が有名だから、国際協力ではこっちの方が馴染みが深いかもしれない。

 

医学部卒業→初期研修医→後期研修医→専門医取得→公衆衛生学(MPH)修士、熱帯医学修士をとる(ロンドン、タイのマヒドン等。)→国境なき医師団(MSF)等で働く→(NPOをつくる。)

 

 

大体、行政で働くパターンと変わらないのだけれど、修士号が現場で役立つ、臨床よりの熱帯医学を学べる大学院が多い。基本的に、マリア、デング熱等、熱帯医学を学ぶ機会は学生時代にほとんどない。その知識を学んで国際的な医療活動を行っている先生が多い。

 

 

国境なき医師団等では、もちろん現場で働ける事も大事だけれど、リーダーとしてチームをまとめる、教育を行う事も重要になるので、ある程度高い臨床能力を要求される。

 

 

このパターンのメリット

①現場で臨床医として働き、目の前の患者さんを救う事ができる。

(日本の医師免許は基本的には海外で使えません。厚生労働省で英語の証明書を発行してもらい、NPOに提出し、NPOがその国から許可をえて、現場で医療行為ができます。)

②自分がやりたい様にできる。融通が利く。

③政府の政策では救えなかった、人たちに対してきめ細かい支援ができる。

 

このパータンのデメリット

①命の危険がある。

民族間の争いもあり、敵の味方は敵になるため、医療者であっても標的になる可能性がある。なので、拉致された時の対応などをシュミレーションをしたり勉強します。

②お金が儲からない

もらえても月10万円台、医者であればバイトしながら生活をする。

③独りよがりの支援になりやすい。

行政機関と比べて小規模なので、アウトカム(結果)をだしずらい。

 

 

 

 

著明な先生方

中村哲先生

www.asahi.com

川原尚行先生

ja.wikipedia.org

吉岡秀人先生

www.japanheart.org

 

 

 

もう一度いいますが、完全に私見です。そして、僕はどちらの仕事も完全に素晴らしいと思っています。

何も副作用がなく病気を完全に治す薬がない様に、それぞれの長所や短所があります。

だからこそ、国際協力は、行政機関、NPO、アカデミック、起業等が連携して協力する事が必要です。

 

 

なので、各分野の方が言い争いしても意味がありません。

 

NPOなんて、救える人数少ないじゃないか!自己満足じゃないか!」

「お役所仕事して、ガイドライン作成しているだけじゃないか!現場で人を救え!」

 

 

僕にはこれはこんな風に聞こえます。

 

「りんごは、包丁で皮をむくのが面倒くさい!みかんの方が絶対美味しい!」

 

「いやいや、みかんは何か柔らかいし、あの触感が嫌いだ!リンゴの方が絶対美味しい!」

 

 

リンゴもみかんも、どちらも美味しい。どちらにも素敵なところがあります。

大切な事は、きっとお互いの長所を認め合い、補完し合う事です。

 

 

 

なんだか、話がずれた。

 

 

なので、学生さんが国際協力をする場合、絶対こうするんだと決めている場合は除き、僕はどちらの可能性も残すために、学生時代にこれをやっておけばいいと思います。

自分の学生時代の若干の後悔を残しつつ・・・

 

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学生時代にやっておいた方が良い事

①英語を勉強する

行政機関でも臨床でも、必要です。学生時代に最低toefl 80点できれば100点。といってる自分にすごいブーメランが刺さっている。痛い・・・

 

スタディーツアーに参加する

まず現場をみる。それだけで自分のモチベーション、その後の何かやりたい時への周囲の説得力が変わります。

 

インターンを受ける等行政機関の仕事に触れる。

休学する等ありかもしれませんが、受けておいて損はありません。

 

④色々な先生に話を聞きにいく。

 

 

【最後に】

長崎大学大学院熱帯医学講座で、たくさんの先生とお話させてもらい、著書を通して、NPOを通して、取材を通して、色々な先生方を拝見してきました。

 

分かりやすくするために、キャリアをまとめてましたが、様々なキャリアがある中で唯一共通してした事は

 

 

全ての先生方に

 

「情熱」と「それを選択した理由」がありました。

 

 

「こういう人を救いたい」という情熱と、「だから自分はここで働いた」という理由がありました。

 

 キャリア的に良さそうだから、これを選んだとか

 

安定を求めてと

 

答えた先生は一人もいなかった。

 

心のどこかで思っていたかもしれないけれど、少なくともそれが一番の理由ではきっとなかった。

 

 
国際協力系の本は、種類も少ないので、10冊ぐらい読めば大体パターンが分かります。なので、つまるところ、自分の情熱に従い、思う様にやってみればいいんじゃないかと思います。

色々な先生を参考にしながら、どんな人をどんな風に貢献したいのか考えて行動すればきっと、うまくいくと思います。というか、それしか、きっとうまくいかないと思います。

 

そのために、学生時代に、英語を勉強したり、現場をみたり、行政機関の仕事に触れたり、たくさんの先輩方とお話させてもらう事。

 

 

自戒も込めて

 

素晴らしい先輩方を参考にさせてもらいながら、情熱と戦略をかけあわせて、たくさんの方に貢献できればと思います。

 

 

道は長いのだ。それは本当に、果てしなく。

 

 

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まとめ:りんごも、みかんも美味しい。そこに優劣はなくて、好みがあるだけ。

     学生時代に英語はやっておきましょう。。

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。

 

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 (初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)

 

 

総合診療医  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

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行動する時に大切な一つの事。

 

 

congrant.com

 

 

一か月半色々動きまわり、マスクが段階的に、不足している病院に寄贈されています。

 

 

大都市の大きな病院は充足している印象はあるけれど、まだまだ、不均衡がある。

 

それを少しでも是正するために、直接関わりのある病院にお話を伺って、一週間に1枚マスクを使用している状況もあり、京都の病院に寄贈させて頂きました。

 

 

 

医療は医師だけが行うものではない。看護師さん、検査技師さん、薬剤師さん、看護助手さん、警備員さん、栄養士さん、OTさん、PTさん、STさん、事務の方など本当にたくさんの方がいてようやく、機能する。

 

 

 

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このプロジェクトは僕が、何かしたいという思いで発案したけれど、そこからは嶋岡先生や、NPOのNEEDSや色々な方に、ご協力を頂いて、20万枚のマスクを寄贈しています。

 

 

 

 

ただマスクを寄贈するだけではなく、ありがとうと、応援の気持ちを可視化し、医療者を応援する意味も込めて、来週には新しいホームページを公開予定です。

 

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遅いけれど、30代になって、ようやく最近気づいた。

 

 

サッカーでいえば僕は、自陣から一人で、ボールをもってゴールを決めにいく様なやつだった。

 

 

でも、それは小学生レベルで通用しても、大きな相手では太刀打ちできなくなった。

 

 

ゴールはあっちですと、信頼して、味方にパスを渡す事、

 

 

渡した後、見守りながらサポートする事。

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そうすれば、大きな相手でも、倒せるかもしれない。

 

信頼してまかせる事、転びながら、ようやくその大切さに気付いた。

 

 

 

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昔、二階で料理をしたいという、大腿骨頸部骨折後の患者さんがいた。

 

死んでも二階で料理したいというので

 

リハビリの方と家屋調査を行うために、家に伺った。

 

何度も話し合いをして、最終的には、その方はリハビリのおかげも家に帰ることができ、適切なサポートをうけながら、二階で料理ができる様になった。

 

外来の時、「先生、二階で料理つくれたよ、ありがとう」という笑顔が未だに忘れられない。

 

 

 

人を笑顔にすること、涙をとめること。

 

医者でも、本でも、NPOでも、ビジネスでも、それは僕にとって本当は何でもいいのかもしれない。

 

結局のところ、結果が大事なのかもしれない。だからこそ、科学的な事や、金銭的な事を含めてしっかりしないといけないのだろうと思う。

 

 

頑張っている医療者の方にエールを少しでも送りたい。

 

 

あと、二カ月頑張ろう。

 

多分、きっと働いていた与那国島に何かできたら、泣くと思う。

 

 

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色々あるけれど、諦めずに、できる事を続けていきたいと思う。
 

もし宜しければご協力頂けると誠に幸いです。

ご寄付下さった方本当にありがとうございます。

 

 

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まとめ:誰かのために仲間を頼る事、信頼する事。

 

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。

 

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 (初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)

 

 

総合診療医  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

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1000万円を超えたクラウドファンディングと、タンザニア病院建設と、報告会。

 

 

 

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小学校1年生ぐらいの時に、国境なき医師団の活動をみて、漠然とアフリカの方に、医療の届きずらい地域に、医療を届けたいとそれ以来、20年以上心のどこかで思ってきた。

 

29歳の時に、カンボジアでの出会いがあって、母子のために何かできないかと探していた。

 

そこから、5年以上がたった。

 

あの時の僕は何もなかった。一臨床医で、NPOすら立ち上げていなかったけれど

「5年以内にアフリカの僻地に病院を建てて、継続的に支援を行う」

29歳の時に、ノートに夢を書いた。

 

ワールドビジョンさんをはじめ、色々な方にお世話になった。

 

 

 

クラウドファンディングでは1300万円弱の支援を頂いた。1000万集まらなかったら、NPOを解散しようと思っていた。背水の陣でのぞんた。

 

 

レディーフォーの方がいうには、1000万円以上のクラウドファンディングは1%もないらしい。たしかに1000万以上は大学病院や有名人などが多かった。

 

readyfor.jp

 

 

たまに聞かれる。

「どうやったら、クラウドファンディングを成功させられますか?」

でも、僕は当たり前の事としかやっていない。

①本文を三か月ぐらいかけて、何度も推敲して書いた。

②寄付して下さった方が、喜んでもらえる様なリターンを考えた。

③コメントを一件一件気持ちを込めて返す。

④進捗で、思いを書く。

 

当たり前な事しかやっていない。ほとんど、インフルエンサーにも頼っていない。

それは自分が嫌だからだ、普段それほど仲良くないのなら、こんな時だけ、「コメントをください!」なんていったら、その人を利用しているみたいで、悪いなと思うから。

 

 

「ただただ、命を救いたい。自分のすべてをかけてでも達成したい。」

 

僕がやった事は、そのすべてを、プロジェクトページとリターンに込めた。

 

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そして、そのプロジェクトをつくるまで、今思えば小学生に憧れてから、20年以上、実際に行動してから5年はかかっている。

 

タンザニアに何回もいって、何回も行政と話をして、準備をして、動いて、すべての事を調整して、後はお金だけという状況やプロジェクトを整えて、お返しができる様に準備して、思いをつめこんで文章を書く。

 

それはもう、インフルエンサーとか、アクセス数とか、そういうのも大事なんだろうけど、そのテクニカルな事よりも深いところにはあるのは、きっと「執念」だ。

 

プロジェクトもクラウドファンディングも、なぜ上手くいったのか?と聞かれたら

安直なテクニック等は知らない、あえていえば、絶対にこれから生まれてくる命を救う、という「執念」だ。

 

そんな事いうのは、恥ずかしいので、普段は言えないけれど。

 

 

自分と誰かのために、絶対やるんだという気持ちでのぞみ、方法論を一つ一つ学ぶ事。応援してくださる方に真摯に対応する事。

 

クラウドファンディングは全然近道なく、一つ一つ、一歩一歩ゆっくりみんなで歩いた。

 

リターンの報告書もなんだか、すごい量になってしまった。

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クウェディボマ公立保健センターですが、タンザニアの首相も病院を訪れ4月上旬に保健省の登録がすみ、独立した保健センターとして開院しています。

 

現在は一部の施設が不足していることから、一部の保健サービス(マラリアの血液検査など)が提供され、毎日50名ほどが利用しています。

 

2020年7月に政府の追加資金が拠出され、必要施設の建設が終了次第、本事業で計画・目指していた保健サービス(産前・出産・産後検診や予防接種、5歳未満児の成長測定)が提供される見込みです。

 

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タンザニア病院建設でご寄付頂いた方への報告会ですが、国内外での新型コロナウイルス(COVID-19)への感染が拡大する状況を鑑みて、恐縮ながら、オンラインにて開催させていただくこととしました。

日時:6/14(日) 14時-16時
場所:オンライン(Zoom使用予定)


 

 

皆さまに良い報告ができる様に、また準備します。

 

タンザニア病院建設プロジェクトにご協力頂いた方々、本当にありがとうございました。

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現地での開院式の様子。

www.youtube.com

 

 

まとめ:時間がかかるけど、夢は時々叶う。

 

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をカンボジアの手洗い場建設等に使わせていただきます。

 

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 (初版の印税で一つ目の手洗い場を2020年4月に建設させて頂きました。)

 

 

総合診療医  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

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新型コロナで、カンボジアに手洗い場を100個つくる事と、1万人の子供たちにweb授業で思いを伝える事。

 

 

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支援している病院の地域にある小学校に、手洗い場の支援を行った。

 

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子ども達が、喜んでいる姿をみると、とても良かった。

 

 

 

支援しているサンブールヘルスセンターの地域にある、小学校に手洗い場がなく、

 

下記のNPOと連携して、建設した。

www.clearcambodia.org

 

ただ、何も建てればいいという訳ではなく、そこにいたるまでは、村人との話し合い、持続可能性を考えて、現地の方に資金をだして頂いたり、手洗い場管理委員会の設置など、色々あった様な気もする。

 


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カンボジアでも、新型コロナウイルスの感染者が122名報告されている

新型コロナウイルス関連情報 | 在カンボジア日本国大使館

 

支援させてもらっているヘルスセンターはタイの国境沿いにあり、出稼ぎにタイに行く方がいらっしゃる。

 

タイから帰国された方は、14日間経過をみること、病院を受診する事となっているため、スタッフも不休で診療されているとの事であった。

 

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でも、残念ながら、この地域の小学校には、手洗い場が、ほとんどない。

 

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世界では、世界の4割、30億人の方が手洗いできない。

www.unicef.or.jp

 

 

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手洗いは、新型コロナだけではなく、チフス等様々な疾患の予防にも、もちろん大切だ。

 

タンザニアでも、支援させてもらって、手を洗える環境にいない方が多い事は、容易に想像つく。 

 

今回は、新著やご寄付で、一つ目の手洗い場を建設させて頂きました。

 

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これを、できれば1年で100個つくりたい。(個人の見解)

 

作って終わりだけは絶対したくないので、村人からのヒアリング、現場とのやりとりも時間をかけなきゃいけない。

 

一個大体、50万ぐらいかかるので、そんなお金はウルトラない。

 

これ以外にも5個ぐらいプロジェクトがあって、泣きそうだ。

 

 

 

そして、また多分今月には、発表できると思うんだけど、ちょっと色々な方や会社に、ご協力頂いて、コロナで色々頑張っている小学校~高校の子供達や学生、1万人に授業をwebでとどけたい。

 

 

国際協力を仕事にしている人がいること、世界にはこんな風に生活している人がいること、その景色について、伝えられたいいなと思う。

 

 

子どもたちの一つの選択肢や夢になれる様に、授業ができたらと思う。

 

 

こんな事いうとあれだけど、NPOは大きなアウトカム(結果)はだせない。

 

 

でも、目の前の人に何かできる。

 

それを伝える事で、また何かできればいいと思う。

 

また、これも言えたらいいんだけど、来年末に起業か開業しようと思っている。

 

それは、最終的には国際協力につながる。

 

 

 

 

やらなかった後悔より、やっちゃった後悔の方が、はるかに軽い。

 

 

やりたい事を思い浮かべる。

 

今日やらなきゃいけない事を、書く。それを毎日つぶしていく。

そうするだけで、一定の達成感は味わえる。他の人をみて、へこんで何もできなかった日より、きっと、よっぽど良い。

 

 

 「僕たちはヒーローになれなかった。」をご購入いただいた方々、本当にありがとうございました。

 

 

帯を書いてくださった向井さんにも感謝しかない。

 

たくさん売れると、もう一個手洗い場が・・・web講演会も開催してもらえると・・・

 

でも、なんというか、あんまり高望みは良くないのかもしれない。

 

 

地道に頑張ろう、それがきっとまた、とんでもないところ、自分を、僕たちを連れていってくれるはずだから。

 

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まとめ:やりたい事を、やっちゃう事。

    まずは、目の前の人に、何かをする事。そしてそれを、広げていく事。

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「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をタンザニア新病院プロジェクト、ラオスの新生児蘇生法講習会、カンボジアのサンブール保健センター継続支援、グラフィス小学校栄養指導、検診活動等に使わせていただきます。

 

 

 

 

総合診療医  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

 

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新型コロナと、20万枚のマスクを届ける事と、行動する事。

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第一弾として、サージカルマスクを洗いながら、中にインナーガーゼを入れ1週間使用していた京都の病院に、医療用マスクを寄付させて頂きました。

 

 

 

 

 

 

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東京の大病院は、ある程度マスクが充足している様な印象はあるものの、マスク配布の不均衡が激しい。

一週間マスクを使う、N95マスクを再利用しなければいけない状況は、普段じゃまず考えられない。

 

 

厚生労働省N95 マスクの例外的取扱いについて」

https://www.mhlw.go.jp/content/000621007.pdf

 

 

 

布マスクは医療用マスクと比較して、インフルエンザに13倍程度感染しやすいとの報告があった様に、医療現場では、当たり前だけれど、医療様のマスクが必要です。

https://bmjopen.bmj.com/content/bmjopen/5/4/e006577.full.pdf

 

マスクの流通は良くなったとはいえ、まだまだ手に入らない方がいる。 マスクが手に入らず不安に思っている方々がいる。 僕たちのようなNPOの使命はそのような方々にマスクをとどけること 行政の手のとどかないところにマスクを届けることにあると感じています。

 

 

だからこそ、支援が届いていない病院に、直接僕たちが、「あの人」に寄付させて頂きます。

 

 

 

 

でも、もしかしたら、20万枚といえど、政府や大きな機関の支援には比べたら、少ない数字かもしれない。

 

 

 

 

 

それはきっと、僕は東日本大震災の時に、何もできなかった事が大きいのかもしれない。

 

 

東日本大震災の時に、僕は初期研修医となり、日本が大変な時に、自分の事で精一杯だった。

 

 

今後何かあった時には、必ず行動すると決めていた。自己満足なんだろうけど、なんだか後悔している気持ちがずっとあった。

 

 

そして、なんといか、これは今まで尊敬している先輩の医師をたくさん見させてもらったからだ。

 

 

NICUでほぼ毎日病院にいて、本当にすべての方に真摯に向き合う新生児科医の先生がいた。(その後、大学病院の教授になられた。)

 

 

地域で、離島で、なんというか、自分の生活を全て医療に捧げている先生方がいる。

 

救急で、命を救うために今日も必死で向きあっている先生方がいる。l

 

 

 

僕が尊敬しているその先生方は、全員、患者さんの味方だった。

 

 

そして、患者さんが苦しい時にこそ、動き、命を、健康を支えていた。

 

 

私見だけれど、幸せいっぱいな方には、医療はあまり役にたたない。

 

 

困っている、苦しんでいる患者さんのために、医療は、きっと医療者もいる。

 

 

 

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そう考えると、行動する事は、ごく自然の事だ。別に褒められたいとか、そういう訳じゃなく、尊敬する先輩方が今までずっと、されてきた事だ。


恰好悪くても、動く、


行動する。

 

前へ前へ前へ。

 

 

結果は選べないけれど、行動は、「やるか、やらないか」だけは自分が選択できる。

 

 

「前へ前へ前へ」という税所篤快くんの本がある。

https://www.amazon.co.jp/前へ-―-足立区の落ちこぼれが、バングラデシュでおこした奇跡。-―/dp/4863240376


「僕たちは世界を変えることができない」もそうだけれど、正直にいうと、20代の後半に、僕はこの種類の本が、ちょっと苦手になった。

 

 

行動も大事だけれど、知識も経験も大事でしょ。と若干ななめに構えた時期が、正直あった。

 

 

知識も経験も大事だ。

 

 

でも、どんな年齢になっても、誰かのために、行動を起こす事、その本質は、医者だろうか、学生だろうが、変わらない。

 

 

専門的な知識はつくだろうけど、大切な気持ちは年をとっても変わらない。

 

 

苦しいからこそ、前へ、前へ。

 

 

しんどいから、時々、上を向こう


むりやりでもいいから、笑おう。

 

 

皆がしんどいからこそ、動く。行動を選択する。

 

 

いつか、この時期も必ず終わる。

 

色々大変だけれど、適切に時に科学に基づき行動すれば、きっと笑顔がみれる。

 

 


このプロジェクトはマスクを寄付するだけではなく、医療者の仲間を応援する気持ちを、患者さんの不安を軽減したい。

 

 

 

 

 

色々あるけれど、やっぱり、頑張ろうと思う。

 

 

 

5~6月に色々なところに寄贈させて頂きます。また報告しますね。

 

 

ご寄付頂いた方、本当にありがとうございます。

 

 

先は長いけれど、できる事を、今を、今日を全力でやりきりたい。

 

 


 

 

 

 

まとめ:行動は自分が選択できる。

 

 

 

 

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congrant.com

 

with コロナ時代に大切な二つの事。

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新型コロナウイルス感染症の影響を受けた全ての皆様に
心よりお見舞いを申し上げます。

 

 

 

2020年は、NPO活動、海外MPH留学の準備をすすめていく予定だった。

 

新型コロナがあって、ほとんどすべての予定が変わってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

2020年3月下旬、新型コロナがせまってきた時

 

まず、日本の地域や離島の医療は、もつのだろうかなと思った。

 

 

日本は病床数あたりの医師が少ない、ワークライフバランスを無視した働き方で、地域医療が支えられてきた側面もあって。

 

そこにさらに、新型コロナがきて、医療者の感染者もでて、どんどん状況が悪くなっていた。

 

 

 

長期間も予想され、大病院で、新型コロナの患者さんをみている、後輩の医師も疲れが見えた。

 

 

医療者もやっぱり、当たり前だけれど、同じ人間だ。

医師は聖職者ともいわれるけれど、同じ様に疲れを感じるし、同じように悲しみを感じる。

 

 

 

 

医療だけではなく、将来の仕事に抱えた友人がたくさんいた。

 

 

 

NPOでいえば、海外渡航が厳しい、不景気になり、ご支援をお願いするのも心苦しい。

僕たちのNPOの状況としても、本当に難しい状況だった。

 

 

愚痴ならいくらでも言える。

 

 

あのワイドショーはあーだとか、あの人は、最悪だ。とか。

 

 

 

ぎすぎすして、人を批判して、ストレスを発散する事もできるのかもしれない。 

 

 

 

 

 

でも、苦しんでいる人がいる。

 

 

それは日本で、世界で、様々な方がいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

自分に何ができるだろう?

 

 

 

 

 

 

この未曾有の状況の中で何ができるだろう?

 

愚痴をいう事も、下をむく事も、あいつが悪いとか、いう事はもちろんできる。

 

というか、そっちの方が普通なのかもしれない。

 

 

 でも、下を向き続けて

 

 

ふと思った。

 

 

 

 

 

できない事が多すぎるから、それがどれだけ小さくでも、できる事にかけてみよう。

 

 

 

 

 

僕は、本当をいえば、今までどこか、プライドがあった様に思う。

 

恰好つけていた様に思う。

 

批判をおそれて、アクセルを全開にふんでいなかった様に思う。

 

 

 

プライドなんて全部捨てて、自分ができる事をやってみよう。

 

 

 

自分が変えられるものだけ、変えてみよう。

 

 

 

どんどん状況が悪くなっていく、3月下旬に、そんな事を思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

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そして、一か月オンラインで動き続けた。

 

 

色々な事があったけれど、できる事はすべてやると決めて、動いた。

 

 

①20万枚のマスクを届けるプロジェクトhttps://congrant.com/project/npoaozora/1580

congrant.com


②みんな一緒に学んでいくYOUTUBE

www.youtube.com


 
③だせていないけれど、ある教授と会社、県と連携した、軽症者の新型コロナウイルス患者さんに対するウェアラブルバイスの開発

 


NPO法人NEEDSと連携して、ゲストをお招きして「with コロナにどう生きていくか」を考えるゲストをお招きして、週に一回のweb講演会

 


カンボジアの手洗い場建設。

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そして、動きながら、気づいた事がある。

 

遅いかもしれないし、今頃なんなの?言われそうだけど

 

 

 

 

人と協力しながらやる事、その人の幸せも祈りながら一緒にやる事

 

 

 

 

綺麗事っぽいけれど、そんな事が、単純にこれから、大事な気がする。

 

 

 

①誰のために

②何を?

③どんな目標で?

④いつまでにやる?

 

 

 

 

 

それさえ、決まれば、あとはやるだけだ。

 

 

 

 

時間はたっていく。30代になって、どんどん時間が流れていく。
 
 
今、自分にできる事を、今日の自分にできる事を、それで失敗して笑われたとしても、行動したい。

 

 

 

いつだって、小さい様に見える、はじめの一歩が、想像もできない世界に連れていってくれた。

 

 

 

下を向きたい、愚痴を吐きたい。

 

 

だからこそ、行動する。

 

 

 

上を向いて、自分ができることを、自分が変えられることを、全力でやっていく。

 

 

 

それで、批判する人はいるかもしれない。

 

 

 

 

でも、それで、誰が笑ってくれるなら、その批判がくる事よりも、

 

 

 

今は価値がある気がする。

 

 

 

自分の保身も大切だけれど、今は、誰かのために動く事の方が大切な気がするから。

 

 

 

これから、また頑張ります。

 

 

一つでも多くの笑顔をつくれる様に頑張ります。

 

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20万枚のマスクを「あの人に」とどけるプロジェクト|特定非営利活動法人あおぞら

 

 

プロジェクトメンバーと事務局

<プロジェクトメンバー>
葉田甲太
 NPO法人あおぞら 理事長・総合診療医
中西貴大
 NPO法人あおぞら 理事
 東京都立多摩総合医療センター 救急・内科医
嶋岡鋼
 NPO法人あおぞら アドバイザリースタッフ・小児科医
大竹 恵実
 NPO法人あおぞら アドバイザリースタッフ
 名瀬徳洲会病院 助産師 
岩下義明
 島根大学 医学部救急医学講座 教授
 救命救急センター 副センター長
進谷憲亮
 NPO法人地域医療連繁団体. Needs 代表理事
 武蔵国分寺公園クリニック 総合診療医
伊東浩樹
 NPO法人地域医療連繁団体. Needs 代表理事
 社会福祉法人もやい聖友会 地域医療連携室 室長
<プロジェクト事務局>
 近藤 翼 (NPO法人あおぞら)
 寺村 日蕗香(NPO法人あおぞら)
ご協力いただく機関・団体
・十勝いけだ地域医療センター
宮城県立こども病院(産科)
・医療法人慈久会 谷病院
東京女子医科大学八千代医療センター
聖隷浜松病院総合周産期母子医療センター
・市立恵那病院
志摩市民病院
淀川キリスト教病院
・株式会社古閑グリーンプラン
社会福祉法人いぶき福祉会いぶき福祉会
NPO法人にこり
社会福祉法⼈もやい聖友会
社会福祉法人孝徳会 複合福祉施設サポートセンター⾨司
社会福祉法⼈ 援助会 聖ヨゼフの園
与那国町診療所
 その他、全国の医療機関・団体とも調整中です

 

 

〜 応援メッセージ 〜

 

不安を抱える『あの人』のために

 

この想いに深く共感させて頂きました。NPO法人地域医療連繋団体.Needs(NPO法人 Needs)は「医療を届ける、医療をもっと身近に、医療者と非医療者の地域連携」をテーマに、北九州市を中心として全国各地で地域活動を行っています。新型コロナウイルス感染症が蔓延し、多くの人たちが不安を抱える中で、「何か僕たちにできることはないのだろうか」と毎日の様に考えていました。そんな時に、NPO法人あおぞらのみなさんより、今回のプロジェクトについてお声がけを頂きました。

 

「不安を抱える『あの人』のために、自分たちにできることをやりたい。」

 

 

NPO法人あおぞらのみなさんのその想いに深く共感し、今回、このプロジェクトに協力させて頂くことを決めました。地域支援や海外支援と聞くと、どうしても事を大きく捉えてしまい、「人」が見えにくくなることがあります。しかし、地域にしろ、国にしろ、つまるところは「人」の集合体であり、僕たちが地域活動を通して解決したいのは、そこで暮らす「あの人」の困りごとです。僕たちもその事を決して見失わない様に法人の名前に『Needs』という名前をつけました。世界を変える様な大きなことはできません。でも、自分の手の届く範囲にいる人たちの『不安』を『笑顔』に変えることは出来るのではないかと思っています。NPO法人あおぞらのみなさんからの『想いのバトン』を頂き、僕たちも「自分たちに出来ることやってみよう」という気持ちにさせて頂きました。『マスク』を届けると同時に、その『想い』を届けるお手伝いがしたい。そう思って、今回のプロジェクトに協力させて頂きました。新型コロナウイルス感染症の影響で世界中の人が不安を抱えています。だからこそ、今はそれぞれが手の届く範囲で互いに支え合い、みんなで乗り越えていく必要があります。この『想いの詰まったマスク』が、届いた先でたくさんの人を笑顔にして、そして、その想いと笑顔の連鎖がつながっていくといいなと思っています。

 

NPO法人 地域医療連繋団体.Needs 代表 進谷憲亮

 

 

 

 

 

 

 

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まとめ:協力しながら一緒に行動する事。

自分ができない事、変えられない事じゃなく、自分ができる事、変えられる事に集中すること。

中村哲先生が亡くなった事と、NHKに出演したことと、僕より若い方々へ。

ブログで、今まで色々言えなかった、僕たちは世界を変えることができない。

 

について書くと

 

たくさんの人から連絡をもらった。

 

どうもありがとう。

 

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2019年12月5日、タンザニアから帰ってきて、時差ボケが残っている時だった。

 

 

 

ニュースで、中村哲先生が亡くなられた事を拝見した。

 

 

 

このブログを書いている2019年12月20日でも僕は、まだ心にぽっかり穴が空いていて

 

 

未だに中村先生関連のニュースをみると、泣きそうになる。

 

 

 

 

 

 

 

僕も学生時代、中村哲先生の著書を何度も読んだ。

 

 

 

 

そもそも、紛争や災害の急性期以外で、人々が必要としているのは、水であったり、仕事であったり、教育であったり、そもそも平和であったり、安定した政治であったりする。

 

 

そんな状況を目の当たりにして、医師一人ができる事は、それほど多くない。

 

 

 

でも、中村哲先生は、そんな状況の中で、白衣を脱ぎ、重機にまたがり、時に聴診器を置き、人々と対話しながら、現地にとって何が必要かを第一に考えながら、きっと一歩ずつすすんでこられた。

 

 

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1年ならきっと、続けられるかもしれない。お金がなくても、危険でも、短期間なら若い時に、活動できるかもしれない。

 

 

30年以上になると、もうこれは偉人と呼ぶしかない。

 

 

 

 

 

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2019年12月5日、タンザニアから帰り、時差ボケが残る中、僕は深作健太監督の舞台である「里見八犬伝」に恐縮ながら、ご招待を受けて

 

 

 

僕は、東京の明治座というところにいた。

 

 

 

明治座は、おそらくファンの若い女性ばかりで、緊張しながら、舞台を拝見した。

 

 

大人の本気をみせられた様だった。

 

 

そして、最後の言葉は、なんだか深作監督の感じがして、とても嬉しくて変わっていない様な気がして、何だか泣きそうになった。

 

 

自分も頑張らないといけないと、身を引き締めて、原宿に向かった。

 

 

 

僕は、人込みが苦手で、普段、原宿なんてまず行かない。

 

 

 

そんな時に、NHKからNPOあおぞら経由で電話がかかってきた。

 

 

中村哲先生の意思を受け継ぐ一人として、コメントをしてほしい」

 

 

 

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大層な話だなと思った。

 

 

 

自分より、適任な人はたくさんいる様な気がしたけれど、タンザニアから帰ってきて、ちょうど滅多にいかない原宿に向かっていて、何かの縁な様な気もして

 

 

 

原宿の用事を整理して、渋谷に19時頃に向かった。

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」で中村哲先生の事も少しだけ書かせて頂いた関係もあって、あさ出版の吉盛さん、古垣さんにも来て頂いた。

 

 

 

NHKのインタビュアーの方が、おっしゃった。

 

 

「中村先生に影響を受けて、30代で、色々な結果をだしている葉田さんだから、今言える事があると思うんです。」

 

 

 

 

(いや、そんな事ないっすよ・・僕なんて・・・)

 

 

と言いかけた。

 

 

 

 

でも今まで亡くなった方を思いだした。

 

 

 

カンボジアエイズ病棟で同じ年で、亡くなった患者さん。

 

 

日本の病棟で、担当させてもらって、自分より年下で、亡くなった患者さん。

 

 

 

僕よりも2世代上の、もうお亡くなりになった国際協力、国際保健に尽力してきた医療者の方々。

 

 

 

調子にのっているかもしれないけれど、そんな方々が頭にうかんだ。

 

 

 

 

 

そんな事を考えながら、恐縮だけれど、自分なりに、一生懸命答えた。

 

 

 

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グローバルファンドの國井修先生、NPOロシナンテスの川原尚行先生、最近活動をほとんど拝見できなくなった、宇宙船地球号山本敏晴先生など

 

 

 

僕はたくさんの先生に憧れ、その先生方の話が、血と肉になり、これまでやってきた。

 

 

 

 

 

 

そんな先生方が亡くなり、発信できなくなり、

 

 

僕はいつも

 

 

葉田さん、すごいですね!と言われるたびに、もっとすごい先生方がいる事を知っていたので、その先生方を紹介したくなった。

 

 

 

でも、きっと、それはもう違うのだ。

 

 

 

 

 

自分がそんな先生方と肩を並べていると、微塵も毛頭思わないけれど

 

 

 

あの日、昔、僕が中村哲先生に憧れた様に

 

 

若い方々が、僕に同じ様な何かを感じてくれている方が、少ないかもしれないけれど

きっと、あるのだ。

 

 

 

 

時間はたっていく、時代は流れていく。

 

 

中村哲先生がお亡くなりになり、たくさんの素晴らしい方々から影響を多大に受けたものがある。

 

 

 

 

 

だから、ものすごい恐縮だけれど、僕は僕で一生懸命頑張って、下の世代に、その一部で伝えていかなきゃいけないのだ。

 

 

 

小さい頃に、憧れた先生の様になれる様に、背伸びしながら日々成長して、僕らしくその役割を全うしなきゃいけないのだ。

 

 

 

 

全部、勘違いかもしれないけれどさ。

 

 

 

 

 

この前、東京でイベントがあった。僕よ若い世代のNPOコンフロントワールドの荒井くんと、講演させてもらった。

 

 

 

 

 

 

 

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 講演の後、何人かの方に、憧れですと言って頂いた。

 

 

 

 

「ありがとうございます、憧れになれる様にこれからも、頑張ります。」

 

 

 と全くキャラにもない事を言った。

 

 

 

その後、軽く、荒井くん達と飲んだ。なんだか、僕とは少し価値観が違うところもあった。

 

 

でも、荒井君たちは笑っていた、これからも彼らは彼らしく活動を続けると思う。

 

 

 

 

中村先生の100万部の1でも伝えられただろうか。

 

 

 

 

そんな自信は本当はないよ、勘違いだって知っているよ。

 

 

 

 

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それでも、僕は、今まで凄い先生方から教えてもらった事の一部を若い世代の方にこれから伝えられたら、それはそれで、とても素敵な事だと思うんだ。

 

 

だから、色々あるけれど、その分まで頑張っていこうと思う。

 

 

 

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まとめ:中村哲先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

    頂いたものを次世代にも、つなぐこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕たちはヒーローになれなかった。」

 

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向井理さん推薦!


~献身(ボランティア)とは何か
愚直に自分と向き合う医師の現在進行形の物語~

 

 

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映画化以降の8年間の苦悩、悔しさ、涙、仲間の大切さ、出会い、自分の幸せ、収入やキャリア、夢や目標の叶え方、なぜ僕たちは働いているのか?色々なものを詰め込みました。

 

 
僕たちはヒーローになれなかった。

けれど

みんなと一緒になら、目の前の命を救うことができる。



NPO法人あおぞらを通じて、印税をタンザニア新病院プロジェクト、ラオスの新生児蘇生法講習会、カンボジアのサンブール保健センター継続支援、グラフィス小学校栄養指導、検診活動等に使わせていただきます。

 

 

 

 

医師  NPO法人あおぞら 理事長
葉田甲太

 

 

 

 

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出版記念 47都道府県全国ツアー 第4弾

 

12月21日(土)14:00~17:15@宇都宮

 

× 嶋岡鋼 (NPO法人あおぞら アドバイザリースタッフ 小児科・新生児科医 日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法(NCPR)インストラクター AAP Helping Babies Breathe Program マスタートレイナー)

 

peatix.com

 


出版記念 47都道府県全国ツアー 第5弾

12月28日(土)19時00分~20時45分@宮崎

× 杉本恭佑(株式会社油津応援団 コミュニティマネージャー)
ーヒーローを目指した僕たちの今ー

 

peatix.com

 

 

 

出版記念 47都道府県全国ツアー 第6弾 

2020年1月18日(土)14時00分~16時00分@岡山

×小倉恵美(紬屋旅館女将/元女子アナ/世界一周経験者)
ー僕たちはヒーロになれなかった。それでも世界を動かすチカラー

 

bokuherovol6.peatix.com